JNNTCについて

JNNTCの開設について

日本DC研究会ではNIDCAPを我が国に発展させるため、2010年より、NIDCAPマスタートレーナーのgretchen Lawhon博士を迎えて、NIDCAP国際連盟(NIDCAP Federation International; NFI)公認のNIDCAPトレーニングコースを開催してきました。現在、9施設20名がNIDCAPプロフェッショナル(認定者)として各施設で活躍しています。この度、そのうちの4名がNIDCAPトレーナーの資格を修得する見込み(1名は既取得)となり、NFIにより「日本NIDCAPトレーニングセンター(Japan National NIDCAP Training Center; JNNTC)」を開設することが承認されました。NIDCAPトレーニングセンターの開設により、日本人による日本語でのNIDCAPトレーニングが実施でき、これにより日本でもNIDCAPが推進され、ケアの質の向上と赤ちゃんの成長発達及び家族支援の改善が期待されます。アジア東部地域では初の、またアジア圏でもオーストラリアに次いで2番目のNIDCAPトレーニングセンターとなります。

JNNTCの使命とビジョン

私たちの使命は、赤ちゃんの成長発達と親・家族のより良い未来を築くことです。そのために、NIDCAPの理念と実践を通じて、1)赤ちゃんと親・家族の個別的なニーズを把握したケアの提供、2)ケアスタッフの能力開発、3)病院組織のサポート体制の構築、を図ります。

私たちのビジョンは、
1)すべての赤ちゃんと親・家族がNIDCAPによるケアを受けることができるようにします。
2)NIDCAPによって、赤ちゃんの神経行動発達と親子の関係性を育み、あたたかい心を育成します。
3)ケアスタッフの成長とチームビルディングを支援します。
4)病院・NICU/GCUにおけるNIDCAPの理解と導入を促し、赤ちゃんと親・家族とケアスタッフの良い環境を目指します。
5)以上から、周産期・新生児医療の発展とケアの改善を目指します。

JNNTC組織図
JNNTC組織図
JNNTC組織図:日本におけるNIDCAPプロフェッショナル所属施設
日本におけるNIDCAPプロフェッショナル所属施設
NFIについて

NFI(NIDCAP Federation International)は、NIDCAPの国際連盟で、NIDCAPの教育・トレーニングを推進し認定する機関です。現在、世界中には欧米を中心に、NIDCAPトレーニングセンターがあり、3,000人を超える臨床医、教育者、研究者、家族、学生が構成メンバーになっています。JNNTCもNFIの下部組織として、NFIの承認と協力のもとNIDCAPトレーニングを開催します。

NIDCAP創始者、NFI創設者
Heidelise Als博士からのメッセージ
Heidelise Als, PhD

Heidelise Als, PhD
Originator, NIDCAP
Founder, NIDCAP Federation International (NFI)

仁志田博司 名誉会長(東京女子医科大学名誉教授)、大城昌平 会長(聖隷クリストファー大学)はじめ、日本のNIDCAPチームの皆様に、心からのお祝いを申し上げます。そして、JNNTCセンター長の藤本智久さん(姫路赤十字病院・理学療法士)、NIDCAPトレーナーの内海加奈子さん(東京都立墨東病院・助産師)、大竹洋子さん(東京都立小児総合医療センター・看護師)、森口紀子さん(愛仁会高槻病院・看護師)のこれまでの努力に敬意を表し、これから日本におけるNIDCAPトレーニングの成功を祈念いたします。また日本の20名のNIDCAPプロフェッショナルの方々とそれぞれの施設でのNIDCAPの発展を期待いたします。

gretchen Lawhon博士と私は2007年に初めて日本を訪れ、第47回日本周産期・新生児医学会(JSPNM)で招待講演を行いました。またNIDCAPセミナーを行い、東京女子医科大学病院の新生児集中治療室でベッドサイド観察にも参加しました。私は2007年の時点では、日本でNIDCAPがこれほどまでに発展するとは予想していませんでした。しかし仁志田先生の主催のもと、大城先生が私たちの訪問を企画してくれたのですから最高の結果が得られることはわかっていたはずです。大城先生とは、T. Berry Brazelton博士との仕事やNBASトレーナーとしての活動で知り合いました。彼は頻繁にボストンを訪れ、私たちは連絡を取り合い、アイデアを交換しました。大城先生は常に誰よりも一歩先を行くビジョンと行動力をお持ちでした。しかし日本でのNIDCAPの全国的な普及と、複数の病院で構成されるJNNTCの設立は私の期待をはるかにz上回るものでした。

卓越したマスターNIDCAPトレーナーのgretchen Lawhon博士と、同じく優秀なAPIBトレーナーのJoy Browne博士、そして日本のNIDCAPチームの目標志向性と組織力が融合し、、最も革新的で発展的なトレーニングセンターが実現しました。世界で27番目のNIDCAPトレーニングセンターとして、また極東で最初のNIDCAPトレーニングセンターとして世界のすべてのセンターの中でも高い水準をもたらしています。過去10年間の努力は、日本における多くのハイリスク新生児とその家族の生活や幸福を改善することで、何倍もの利益を得ることができ、今後もそうあり続けるでしょう。

NIDCAPの創始者として、またNFIの創設者として、世界のNIDCAPコミュニティから日本のNIDCAPコミュニティにお祝いの言葉を贈り、JNNTCの素晴らしいオープニングをお祈りします。

皆様に、あたたかなご挨拶と大きな祝福を申し上げます。

NFI会長
Deborah Buehler博士からのメッセージ
Deborah Buehler, PhD

Deborah Buehler, PhD
President, NIDCAP Federation International(NFI)

日本の医療関係者にとって、早産や病気の新生児・乳幼児とその家族のより良い未来を実現することは長年の夢であったことでしょう。これを推進したリーダーたちは、信じられないほど刺激的で創造的なアプローチをとってきました。

この献身的なチームは10年以上にわたり、日本中の専門家にNIDCAPトレーニングを提供するために、思慮深く慎重な道を歩んできました。その道のりでは、全国の10か所の病院でNIDCAPトレーニングが行われました。また4名のNIDCAPプロフェッショナルが、NIDCAPトレーナー・イン・トレーニング、そして現在はNIDCAPトレーナーの資格を取得しています。これらの成果は、日本NIDCAPトレーニングセンター(JNNTC)の設立につながり、日本初の全国規模の複数病院によるNIDCAPトレーニングセンターとして結実しました。この新しいJNNTCの開設は、長年にわたる多大かつ持続的な献身と勤勉、創造性、育成、支援、努力の賜物です。

NIDCAP Federation International (NFI)を代表して、JNNTCをNIDCAPトレーナー及びトレーニングセンターの国際的なコミュニティに迎えることができ大変嬉しく思います。NFIは、日本の4つの病院(東京都立墨東病院、東京都立小児総合医療センター、愛仁会高槻病院、姫路赤十字病院)を拠点に、NIDCAPトレーナーである内海加奈子さん(助産師)、大竹洋子さん(看護師)、森口紀子さん(看護師)、藤本智久さん(理学療法士)からなる素晴らしいNIDCAPチームを称えます。また仁志田博司先生と大城昌平先生の継続的かつ強力なリーダーシップをはじめ、彼女らが所属する機関の継続的なサポートを称え感謝いたします。さらに、マスターNIDCAPトレーナーであるgretchen Lawhon博士、早産児の行動評価(APIB)のマスタートレーナーであるJoy Browne博士の熟達した献身的な指導に敬意を表します。

JNNTCは、早産児や病気の新生児・乳幼児とその家族、そして彼らをケアする医療従事者が個別性と関係性を尊重したディベロップメンタルケアを推進できるよう、NIDCAPトレーニングを実施する準備を整えています。JNNTCとそのトレーナーは、新生児・乳幼児とその家族の未来を向上させるため、世界中の人々にインスピレーションを与えるでしょう。

マスターNIDCAPトレーナー
gretchen Lawhon博士からのメッセージ
gretchen Lawhon, PhD, RN, FAAN

gretchen Lawhon, PhD, RN, FAAN
Master NIDCAP Trainer

日本NIDCAPトレーニングセンター(JNNTC)の開設という記念すべき機会に、皆様の成功を心からお祝い申し上げます。この開設は、新生児・乳幼児とその家族、そしてケアに携わるスタッフのケアの向上に向けた10年にわたるインスピレーションに満ちた献身的な取り組みの集大成です。2007年に開催された第47回日本周産期・新生児医学会(JSPNM)およびディベロップメンタルケア・セミナーで医療従事者との出会いを通して、相互の尊重と協力の文化を目の当たりにしました。それは、NIDCAPの理念である個別性の尊重と誠実さを補完するものでもあります。

2010年に正式なNIDCAPトレーニングが開始されて以来、日本の同僚のためにNIDCAPトレーナーとなり、その後にはマスターNIDCAPトレーナーを務めました。それは私にとって最も有意義な機会の一つでした。NIDCAPプロフェッショナルの研修生、そしてNIDCAPトレーナーの研修生を指導し支援することは、彼女らとともに私自身の成長につながる大変な名誉であり私の特権でもありました。

日本での仕事を通じ、NIDCAPトレーナーの内海加奈子さん、大竹洋子さん、佐藤裕美さん、森口紀子さん、藤本智久さんの成長に大きな喜びと誇りを感じています。彼女たちはNIDCAPを受け入れ、自分自身がそれを明確に理解するだけでなく、他の人たちがNIDCAPプロフェッショナルとして成功するように指導し支援できるようにもなりました。

JNNTCの開設は、大城昌平先生の不屈のリーダーシップと、仁志田博司先生の支援により実現しました。日本DC研究会は、NIDCAPトレーニングのための全国的な教育環境を提供してくれました。また新生児の声を聞き、それに耳を傾けるという私たちの果てしない努力を日本語に翻訳してくれた土井美智子氏(通訳者)の献身的な努力があり、私たちの活動を支えていただきました。

JNNTCは、新生児・乳幼児とその家族、そしてケアスタッフを育てるという共通の目的を持った多拠点にまたがるユニークな共同体で、世界に向けての輝かしい例となっています。

喜びと誇りをもって、そして感謝とお礼を込めて。

シニアNIDCAPマスタートレーナー・APIBトレーナー
Joy Browne博士からのメッセージ
Heidelise Als, PhD

Joy Browne, Ph.D., PCNS, IMH-E (IV)
Senior NIDCAP Master Trainer & APIB Trainer

日本NIDCAPトレーニングセンター(JNNTC)の設立を心よりお祝い申し上げます。
私は、gretchen Lawhon博士と共に、JNNTCの確固たる基盤を築くために懸命に努力してきた皆さんに、早産児行動評価(Assessment of Preterm Infants' Behavior; APIB)のトレーニングとJNNTCの開設をサポートするという大きな栄誉を得ることができました。

私は5人の優秀なNIDCAPプロフェッショナルとともに、APIBトレーニングを行いました。 NIDCAPトレーナーになるためには、APIBのトレーニングを受けて、その実施と採点の信頼性が要求されます。英語を母国語とする人にとっても大変な道のりですが、英語を母国語としない研修生にとっては二重の意味で大変な苦労があります。

研修生の主要な支援者である大城昌平先生は、APIBテキストの他すべての資料が適切に翻訳されていることを確認し、また研修生が通訳者を介してAPIBを習得できるようにトレーニングをサポートするなど素晴らしい仕事をしてくださいました。私は、NIDCAPトレーナーになるためのトレーニングの一環として、このような献身的なグループと一緒に仕事ができたことを嬉しく誇りに思います。 藤本智久さんは日本人初のAPIBプロフェッショナルとなり、内海加奈子さん、大竹洋子さん、森口紀子さん、佐藤裕美さんの各研修生も信頼性の向上とAPIBプロフェッショナルに向けて大きく成長しました。新型コロナウイルスの感染拡大の中、2020年以降のトレーニングはオンラインで行われたため、それは簡単なプロセスではありませんでしたが、私たちはそれに適切に対応することができました。各研修生のAPIBでの信頼性を高めるための取り組みと努力には驚かされるばかりです。

JNNTCの発展に尽力されたすべての皆様に、そしてこの仕事を常にまとめ、支え、監督してこられた仁志田博司先生と大城昌平先生に心からのお祝いを申し上げます。

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